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麻原彰晃の三女でアーチャリーと呼ばれていた松本麗華氏の本を読みました。
壇蜜の本は、あまりにもゆるくて挫折してしまいました。

麻原彰晃の三女としての半生を綴った本ですが、かなり読み応えがありました。
また、書かれていることは、真実なように思いました。

本を読んで感じたことですが、オウム事件の被害者は、サリン事件等の一連の事件の被害者・遺族だけでなく、彰晃の子供や末端の弟子等の事件を首謀・実行した人以外の信者も含まれているということです。
特に、三女は、アーチャリーというホーリーネームの影響力が大きかっただけに、オウム事件後、相当に理不尽な経験をしたようです。

例えば、オウム真理教の後継団体であるアレフには全く関与していなかったのに、アーチャリーの名前を勝手に使われて、謂れのない辛い仕打ちを受けたようです。
一般的な社会生活を送れるように頑張っても、アーチャリーであることでバイトがクビになったり大学の入学が拒否されたみたいですね。

そんな中で、大学卒業まで成し遂げて、普通に社会生活を送るに至っているようです。
これは、並大抵の努力や精神力では成しえないことでしょう。

これらの苦境が、自分の行いが原因であれば、やむを得ない部分もあるのでしょうが、自分ではどうすることもできない繋がりが原因となっているだけに、自分の運命を呪って腐ってもおかしくなかったと思います。
そんな中でもなんとか乗り越えられたのは、本人の心が一番ですが、周りのサポートも素晴らしかったみたいですね。

いずれにせよ、まだまだマスコミやネット民が嘘ばっかり書いて苦しめられているようですが、彼女にしか与えられない価値というのもあるでしょうし、頑張っていってほしいですね。

もう一つ、彼女は、いまだに彰晃が事件を首謀した訳ではないことを願っているようですが、それについて考えたいと思います。
彰晃が最期まで事件について語ることがなかったことが、そのように願わせる理由みたいです。

仮に、彼女の願う通り、一連の事件は彰晃が首謀した訳ではなく、一部の弟子が教祖の名を利用した暴走によって引き起こされたものだとしても、彰晃には、多大なる罪はあると思います。
なぜなら、教団の代表として弟子の暴走に気付いて、それを阻止する責任があると思うからです。

また、人が死ぬような事件が起こっていたことは当初から認識していたはずなので、事件が発生したらすぐに警察に報告する等、しかるべき対応をとるべきですよね。
彰晃がやめとけと命令すれば、部下もきっと過ちを犯すことはなかったと思いますので、万死に値する罪を犯したのは間違いないですよね。

いずれにせよ、子供から見た彰晃は世間とは違う姿だったでしょうし、彰晃の子供に罪はないと思いますので、今後はオウム事件のような悲しすぎる事件が再発しないような啓蒙活動も行っていってくれたらいいですね。

2021�302月24日06時34分 | コメント

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